2023年2月20日 更新
上記映像は2022年度ロッキーチャレンジ賞公式PRビデオです。
ロッキーチャレンジ賞は仲村巖チャレンジ基金が贈呈する賞です。
ロッキーチャレンジ賞公式チャンネル(YouTube)
https://www.youtube.com/@user-jq2ti8uo6b
2022年8月10日 更新
下記内容は、現在、YouTube内の琉球大学地域連携推進機構チャンネルにて公開中の『第10回琉大未来共創フォーラム「食を通して沖縄の文化を守り、伝え、発展させていく」Rocky Challenge Award 2022』を要約したものです。
掲載チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCp7kCLEEARRcjEBGygkIjRg
プロモーションビデオ等につきましては今後追記していきます。
自己紹介
株式会社上間フードアンドライフ会長・上間 喜壽です。
私のキャリアを通じた取り組みや、その中で学んだことを皆さんにお伝えします。
転機
上間てんぷらの事業を継いだのが、私が大学4年生の最後の時期でした。
私は当時、東京の大学に通っていました。そんな中、両親から、家業の上間てんぷらが大きな負債を抱えた状態だということを知らされました。
志 ~ 何故、継ごうと思ったのか
家族のためにやろうという、情としての決断でした。それまでずっと、家族経営という、ともに生活の場を共有してやってきたことが、僕にとって価値あるものなんだと気づいたからでした。
外界志向・挑戦 ~ 課題を乗り越えるために
しかし、現実は相当に大変で、来月の社員の給料どうするか、銀行への支払い、資金繰りをどうしていくか、そういった経営課題にすぐに直面しました。
ノウハウや知識がないので、毎日、朝3時に起きて、自分の店に行き、天ぷらを揚げて、弁当に詰める、そういった作業を夕方頃までにやり終えてから、経理をまとめ、それから本屋に行き、急いで資金繰りの本や税務の本等を買い漁ったのを今でも覚えています。
とにかく手探りで、学んだことを即座に実践する、そして得た結果をもとにまた試行錯誤して、また学び、またチャレンジする、こういったことを必死にはじめの数年間続けていました。
課題を乗り越える2つのポイント
「人は今いる立場からは解決した姿が見えない」。今持っている知識、今の自分には、問題は解決ができない程大きく見えてしまうものです。どう乗り越えていくか。ポイントは2つです。
まずひとつは、「それを乗り越えたいと心から望むこと」です。
問題を乗り越えることが本当にできるんだろうかという「不安」や「恐れ」に囚われたとき、大切なのが、「問題は乗り越えられると自分自身を信じる」こと、「自分の可能性を信じる」ことです。
もうひとつは、「周囲の力、自分より優れた人々、優れた知識等に対して、自らを開いていく、それらから素直に学ぶ」、ということです。
今自分が持ってる知識や自分に見えている世界は至極小さな世界です。だからこそ、自分にない視点、自分以上に優れた視点・考え方・知識を持っている人たちに出会うことを厭わず、外に向けて自らを開いていくのです。
挑戦し続けることで心は強く成長する
挑戦し、課題にぶち当たり、課題解決の方法を調べ取り組み、仮説を立てて、もう一度トライする。このスパイラルを繰り返し、そして、いつか乗り越えたとき、人は心が強く成長する。
自らを信じ挑戦し続け課題を乗り越えたときに、視座(視点の位置)が高く上がるという経験を、僕は多くしました。そして、今までの自分では見えなかった世界や人の心の機微、経済の姿、等がまざまざと見えるようになりました。
人生の報酬
視座を高め課題解決を図る。そのプロセスの中で、金銭的な対価を得たり、社会的な名誉をいただくということは非常にありがたいことなんですが、実は、「(課題に)取り組み、チャレンジを繰り返していくなかで、自らの成長と、そして多くの素晴らしい人々と出会う」、それこそが人生の報酬ではないかと僕は最近強く感じています。
エゴとの闘い
視座を高め、自分の力を広げていきたい、そう願っているときに、必ずぶち当たるのが、自らの心の中に現れる「不安」や「恐れ」、そういった「エゴ」との闘いです。
人は「不安」や「恐れ」から、今いる立場や現状から離れられない、離れたくない、という感情に包まれます。そのときこそ、より客観的な視点を持って、自らを前へ前へ進めていく。将来の私に対する期待と大いなる勇気を持って進んでいくのです。
ただ、夢や願望だけでは課題や問題に打ちのめされます。それをどう乗り越えるか。必要なのは、真実を見る力です。
真実を見る力
真実を見る力とは、自分の思い込みや願望・欲求だけではなく、他者の気持ち、環境の有様、それをありのまま見る力、個性を持った、生きた現象をしっかりと観察する力です。
そのために僕は経営の中で、データや数字等を非常に重視します。
そして、ひとつひとつそれらを紐解いていったときに、はじめてこの世界は本当の姿を見せます。
そこでは「関係性」が生まれています。商売の基本は、「顧客の気持ちを理解し、彼らが欲しい物を提供する」ことですが、実は、自分を超えて、もっともっと外へ興味を持つ、他人に対して興味を持つ、そうやっていくと、真実(ニーズ)が見え、そして、そのニーズに即した供給ができれば、そこにお金という形や思いという形で交流が生まれます。それこそが本質だと感じています。
ひとりひとりが輝く社会へ
沖縄も、ひとりひとりの個人も、もっともっと自分の外に興味を持ち、好奇心を持ち、そして情熱を持って関わっていく、そういったことが広がっていくことが実はこの世界が求める有様なんじゃないでしょうか。私たち一人一人の中にそういった可能性、未来が眠っていて、そこには大きな世界が広がっていると、僕は感じています。
今後も、それを多くの人に伝えながら、そしてひとりひとりがそれに気づき、輝いていけるような社会、そういったものを作っていけたらなあと思っております。
上記内容は、現在、YouTube内の琉球大学地域連携推進機構チャンネルにて公開中の『第10回琉大未来共創フォーラム「食を通して沖縄の文化を守り、伝え、発展させていく」Rocky Challenge Award 2022』を要約したものです。
掲載チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCp7kCLEEARRcjEBGygkIjRg
2022年7月27日 更新
2022年度ロッキーチャレンジ賞授賞式、並びに受賞記念講演会は2022年6月24日に琉球大学にてビデオ収録されました。その後、編集を経て、2022年7月22日午後4時、YouTube内の琉球大学地域連携推進機構チャンネルにて「第10回琉大未来共創フォーラム「食を通して沖縄の文化を守り、伝え、発展させていく」Rocky Challenge Award 2022」と題して動画公開されましたので以下にお知らせします。
公開開始日時:2022年7月22日(金)16:00
YouTube配信チャンネル:
琉球大学地域連携推進機構 公式チャンネル(クリックするとページが開きます)
2022年度ロッキーチャレンジ賞受賞者・上間喜壽(うえま よしかず)氏の受賞記念講演のタイトルは『食を通して沖縄の文化を守り、伝え、発展させていく』。講演時間は約12分です(授賞式を含む全体の長さは約31分)。
講演要旨、プロモーションビデオ等につきましては今後追記していきます。
受賞の言葉(要旨)
このたびは私の取り組みをご評価いただき、このような賞に預かれたこと、非常に光栄に思っております。私がこれまでキャリアの中で取り組んできたことが、このような評価を受けるということは非常に驚きと感謝に溢れております。これからも、沖縄を変えていけるような、新たな風を吹き込んでいきたいと思います。どうもありがとうございました。
ロッキーチャレンジ賞2022受賞者 上間 喜壽(うえま よしかず)
受賞理由(要旨)
上間 喜壽さんは、「食を通して沖縄の文化を守り、伝え、発展させていく。そして沖縄の企業活動を変えていく」をミッションに掲げ、現在、投資家、コンサルタント、そして、若手経営者として活躍されています。大学卒業後、家業のお弁当店が大きな負債を抱え、経営困難に陥っていた会社を、持ち前のチャレンジ精神と、大いなる志と、外の世界から真実を見出す外界思考によって、見事、経営の再建を成し遂げられました。
まず、「チャレンジ精神」につきましては、ご本人曰く、これまでに経験したことのないことや、知らないことに対して、興味を持ち行動する、とおっしゃっています。興味・関心・好奇心は変化とイノベーションの原点であり、上間さんの行動変革の要だと思います。
さらに、大いなる「志」ですが、ご本人は「意図することが大切なんだ」とおっしゃっています。強い意志、確固たる信念、こうありたいというビジョンやロマンの持ち主で、人の思いの強さこそ、上間さんの魅力と資質の源泉ではないかと思います。
最後に「外界志向」ですが、事業変革のために必要な領域として、飲食の領域のみならず、経営学、マーケティング、会計、IT、という、複合的な視点から学びを追究することにより、経営者としての資質や素養を身に着けられたそうです。
以上のような審査内容により、上間 喜壽さんは「チャレンジ精神」「志」「外界志向」、3つの資質と能力と実績を有する素晴らしい人物であるとの評価から、選考委員会全員一致の賛成にて、2022年、ロッキーチャレンジ賞受賞者に決定いたしました。
琉球大学・理事・副学長・ロッキーチャレンジ賞審査員 牛窪潔
受賞者紹介(要旨)
上間 喜壽さんは1985年沖縄県うるま市生まれの若手企業経営者です。
石川高等学校、法政大学経営学部を卒業し、いったんは本土で就職いたしました。しかし、その後、家業のお弁当店が2億円の負債を抱え、経営困難に陥ったため、急遽、沖縄に戻り、代表として経営再建に取り組みました。
まず着手したのは、収入支出額の管理など、商品カタログやロゴの作成によるPR力の強化でした。会計システムでは、利益が随時確認でき、店舗ごとの社員がその都度改善点を取れる仕組みになっていらっしゃるとのこと。また、人材育成にも定評があり、県の人材育成企業に認定されております。こうした随時業績を確認できる会計システムの独自開発や社員の育成に力を入れ、長期視点で足腰の強い経営体制を構築されました。そして、代表就任後、売上を10倍に伸ばし、スタッフも80名以上抱えるまでに会社を成長させました。今では、上間沖縄天ぷら店の屋号で、看板商品の沖縄天ぷらや、沖縄行事料理など、本島中部地域を中心に8店舗展開しております。
また、株式会社上間フードアンドライフは、セミナー活動やマネジメントコンサルティングを担い、経営戦略、会計、財務、ITシステムを用いて、クライアントの経営課題解決を支援、あわせて、飲食店のプラットホームアプリFastPickを運営するなど、さらなる発展を遂げられております。
こうした傍ら、上間さんは経営知識と経験を生かし、沖縄の中小企業の若手経営者のサポートと連帯を目指してセミナー活動やコンサルティングにも注力しています。
琉球大学・学長補佐 宮國薫子
琉大未来共創フォーラムに係る問合せ先
琉球大学 総合企画戦略部 地域連携推進課 産学連携推進係
TEL:098-895-8031
FAX:098-895-8185
E-mail:sangaku@to.jim.u-ryukyu.ac.jp
2022年5月25日 更新
仲村巌チャレンジ基金では「2022年ロッキーチャレンジ賞」を株式会社上間フードアンドライフ代表取締役会長の上間喜壽(うえま よしかず)氏に贈呈することといたしましたのでお知らせいたします。
「ロッキーチャレンジ賞」は「外界志向」「志」「チャレンジ精神」の点で、沖縄の若い人材の目標となる個人、または、グループを賞賛し、その活動を応援するため、賞金100万円と表彰楯が贈られます。
上間喜壽氏は1985年沖縄県うるま市生まれの若手企業経営者です。具志川中学校、具志川高等学校、法政大学経営学部を卒業し一旦は本土で就職いたしました。
しかし、その後家業のお弁当店が2億円の負債を抱え経営困難に陥ったため,急遽沖縄に戻り代表として、経営再建に取り組みました。代表就任後売り上げを10倍に伸ばし、スタッフも80名以上抱えるまでに成長させることができました。
今では「上間沖縄てんぷら店」の屋号で看板商品の沖縄てんぷらや沖縄行事料理など本島中部地域を中心に8店舗展開しております。また経営知識と経験を活かし沖縄の中小企業の若手経営者のサポートと連帯を目指してセミナー活動やコンサルティングに注力しています。
上間喜壽氏の活躍は沖縄惣菜という長い歴史が有って、ありふれた伝統産業の中にも「見方」や「向き合い方」を変えれば現代企業としての成長の芽が潜んでいることを示しています。
当基金では、上間喜壽氏の自己の成功体験を積極的に仲間へ伝え、共に成長を目指す姿勢がロッキーチャレンジ賞の趣旨にふさわしいものと考え2022年ロッキーチャレンジ賞を上間喜壽氏に贈呈することに決定いたしました。
同氏の体現する「外界志向」と「志」および「チャレンジ精神」が模範となり、あとに続く沖縄の未来の大器の夢と目標と挑戦が生まれることを期待しております。
授賞式の場で賞金100万円および受賞記念楯が贈呈されます。
なお、授与式および受賞者講話は、2022年7月22日(金)、琉球大学地域連携推進機構のYouTubeチャンネル内で公開予定です。
仲村巌チャレンジ基金 代表 仲村巌
問い合わせ先
事務局長 飯塚悟
satoruizk@plazma.co.jp
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琉大未来共創フォーラムに係る問合せ先
琉球大学 総合企画戦略部 地域連携推進課 産学連携推進係
TEL:098-895-8031
FAX:098-895-8185
E-mail:sangaku@to.jim.u-ryukyu.ac.jp